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【雇用統計】米国株は上昇?下落?米雇用統計の見方を教えます

米雇用統計ってよく聞くけどどうやって評価したらいいの?
こんな悩みに答えます!

まとめ(ざっくりいうと・・)

  • 注目ポイントは非農業部門雇用者数の増減、平均時給、失業率の3つ
  • 非農業部門雇用者数は前月比20万人増が目安。それを超えたら景気がいい
  • アナリスト予想より平均時給が高く、失業率が低ければ景気がいい
  • インフレ時は要注意。時給が上がり、低失業率で金利上昇、ドル高、株価下落

目次

雇用統計は米国株をみる上で超重要指標!見方を学びましょう

雇用統計ってそんなに大事なの?なんで?

超重要指標です。月次で発表されている指標でいちばん大事といっていいかもしれません。

結果次第で、米国株は大きく上下します。

雇用統計は名前の通り、米国の毎月の雇用や賃金の動きを示す指標です。

ポイントは①非農業部門雇用者数、②平均賃金、③失業率の3つです

どうやって見たらいいか、教えます。

①非農業部門雇用者数 前月比+20万人以上で景気がいいサイン

名前の通り、非農業部門で働く雇用者が、前月と比べてどれぐらい増加したかです。

一般的に前月と比べて20万人以上増えると、企業が積極的に雇用を増やしているので、景気がいい証拠といわれてます。

最近は米国も人口の伸びが緩やかになっているので、10万人以上でよいという意見もあります。

②平均時給 アナリスト予想より高ければ、予想より景気がいいサイン

次に注目すべきは、平均賃金(前年同月比)です。

雇用統計は事前(1週間前ぐらい)にアナリストが予想を出しています。

その予想より平均賃金が高ければ、予想より景気がよいサインといわれています

例えば2022年7月は平均時給は前月比4.9%でしたが、5.2%となりました。

ただし、インフレの時は賃金の伸びが強いと、インフレが加速するのでは、という警戒に繋がり、株価は下落することがあります。

③失業率 アナリスト予想より低ければ、予想より景気がいいサイン

最後のポイントは失業率です。

失業率は名前の通り、働く意欲がある人のうち、働くことができなかった人(失業者)の割合です。

アナリスト予想より失業率が低ければ、予想より景気が良いサインとされています

例えば2022年7月は予想が3.6%に対して、結果は3.5%でした。

ただし、平均時給と同様に、インフレの時は失業率が低いとインフレ加速が意識され、株安になることがあります。

インフレ時は見方に注意。予想より時給が高く、低失業率なら米株安

なるほどー。時給が高くなって、失業率が低ければ景気がいいのね。買おうかな?

要注意です!必ずしも景気がいい=米株高ではありません!

物価が低い時は、景気が良ければ、企業の業績もよくなるので株価も上昇しmす。

ただし物価が高い(=インフレ)の時は必ずしもそうとは限りません。

インフレの時に時給が上がる、失業率が下がるといいうことは、インフレが加速してしまうことが警戒されます。

物価が上昇しすぎている時は、物価を抑えるために、米国の金融当局は金利を引き上げます。

金利を引き上げると、住宅ローンを借りてる消費者は節約し、お金を借りてる企業は投資を控えます。

そうすると消費や投資が減ってしまうので景気が悪くなり、企業の業績も下がります。

企業の業績が下がるので、株価も下がってしまいます。

まさに2022年7月の雇用統計がそうでした。

アナリスト予想より平均時給が高く、失業率が低い結果になったため、金利が上がり、株価は下落することになりました。

雇用統計はドル円相場にも影響大

物価が高い時は要注意だね・・。ドル円相場も影響するの?

そのとおりです。

物価が低い時に時給が上がったり、失業率が下がると、景気がいいので日本の円より、米国のドルが買われます。

また物価が高い時も、時給が上がったり、失業率が下がると、米国の金利が上がるので、ドルが買われます。

つまり、ドル円相場はアナリスト予想よりいい結果だと、物価が高くても低くても、円安ドル高になります。

例えば2022年7月の局面では、ドル円相場は雇用統計の発表を受けて、1ドル=132円台→135円近傍まで3円弱円安ドル高が進んでしまいました。

考え方によってはドルを買うチャンスであったわけですね。

雇用統計は相場の流れを変える可能性

雇用統計は要チェックしないといけなそう

その通りです。

米雇用統計は結果次第で、米国株に大きな影響を与え、相場の流れを変えてしまうほどのインパクトがあります。

これまで米株高だったのに、雇用統計以降は株安のトレンドに変わってしまうこともしばしば・・。

とにかく見方をおさえて、急激な変動に備えましょう。

今後の株価上昇に備えて、今から準備しましょう!

株価の上昇は読みにくいところがあります。

雇用統計はインフレリスクの警戒に繋がり、米国株は下落しました。

2022~2023年初頭は高インフレなので、雇用統計が強い⇒株価下落の可能性が高いです

ただし、雇用悪化・物価下落の動きがあれば、すぐに「買い」にシフトするかもしれません

「株が上がってから、口座作って買えばいいや・・・」と思っていたら、間に合いません

株価上昇に備えて、早めに株を買う準備をしましょう。

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