こんにちは、たりくんです。
マイクロソフト(MSFT)が2022年10-12月期決算を発表しましたが、ガイダンス(先行き見通し)が予想を下回りました。
特に成長事業の伸び鈍化が著しく、こちらの回復が見込めるまで投資に「慎重」です。
同社の株価は下落後、いったん持ち直しています。
まとめ(ざっくりいうと・・)
- マイクロソフトは23年2Q決算発表でミス。特にガイダンスでの成長率鈍化が×
- 成長期待のあるクラウド事業(Azure)の伸びが鈍化
- 決算発表翌日のPERは26.3倍。ピークの40倍からは下がったがまだ割高感
- クラウド事業の拡大などポジティブ材料が出るまでは投資は「慎重」
目次
全体:23年10-12月期は決算ミス。売上高、ガイダンスが×
決算のチェックポイントは、売上高、EPS、ガイダンス(次の期の予想売上高)が、事前のアナリスト予想を上回るかどうかです。
結果は、下記の通り決算をミスしました。
とくにガイダンスの悪化がネガティブな材料として、市場に取られてしまいました。
なお、売上高の伸びも前期比2%と近年にない低成長でした(10%成長を続けていました)が、もともと1%程度の低成長をみこんでいたので、その点は悪材料としては取られませんでした。
マイクロソフトの決算発表評価 ×売上高:結果$52.7B(予想$52.9B) 〇EPS:結果$2.32(予想$2.29) ×ガイダンス(次期売上高):結果$51.0B(予想$52.5B)
特に成長期待のあるAzure事業の先行き鈍化がネガティブ材料に
マイクロソフトは大きく①ソフト(Office)、②クラウド(Azure)、③ハード(PC、Windows,X-Box)の3つの事業で成り立っています。
マイクロソフトの23年2Qセグメント別成長率(前年同期比) ①ソフト(Office)7%(前期は9%) ②クラウド(Azure)18%(前期は20%) ③ハード(PC,X-BOX) -19%(前期は0%)EPS:結果$2.32(予想$2.29)
株価はいったん上昇もカンファレンスコール後に下落
株価は決算発表直後はいったん上昇しました。
売上高が若干上昇したこと、特に成長期待のあるAzure事業が堅調だったことが材料視されました。
しかし、その後のカンファレンスコールで、市場予想を下回るガイダンスであったこと、また期待のAzure事業が次期決算期(23年1~3月期)で伸び鈍化するとの説明があると、一気に下落に転じました。
その後株価は持ち直していますが、様子見がしばらく続きそうです。
PERは26倍とまだ若干割高。クラウド事業の復調確認までは「慎重」
PERは1/26現在は約26倍です。
一時期40倍を超えていたことを踏まえればだいぶ下がってきましたが、まだ割高感はありそうです。
ChatGPT買収など将来期待はあるものの、クラウド事業(Azure)の本格回復を待ちたいところです。
株式投資は慣れが大事。初心者の方は少額で始めるのをおすすめします
なお、経験上どんなに勉強しても、株式は実際に購入してみないと実感がわきません。
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初めての方はどこでもいいので口座を作り、少額で練習をしてみてることををおすすめします。
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