まとめ(ざっくりいうと・・)
- 米国株はインフレ対策によるFRBの利上げの影響で年初から下落が続く
- インフレの鍵を握るのはコアCPIの4割強を占める家賃の行方
- 1年先の家賃の動きを示す先行指標であるケースシラーをチェックすべき
- 2022年4月がケースシラーのピーク。23年春からCPI本格ピークアウトの可能性
- 株価の底をあてるのは難しい、23年前半にかけてちょっとずつ買う方針
米国株がさがっているのは、インフレを抑えるためにFRBが利上げをしていることが大きいです。
一般的に、株価と金利はシーソーの関係にあるといわれています。
金利が上がれば株価が下がり、金利が下がれば株価があがります。
例えば、債券を買うと年率4%もらえるとなったらどうでしょう。
そうなんです、わざわざリスクをとって株を買おうとはなりませんね。
2022年はそういう状況でした。
インフレ対策として米国の金融当局であるFRBが利上げを続ける中で、株価が下がっていきました。(下図の青線が金利、赤線が株です。2022年に入ってから金利が上がり、株が下がってます)
目次
インフレの鍵は物価(コアCPI)の4割を占める家賃の動きがポイントに
インフレが収まる時期は収まる時期は読むのが難しいですが、ポイントは家賃です。
2022年10月現在、インフレ率で一番注目されるコアCPI(食品・エネルギーを除く消費者物価指数)は6.6%となっています。
2%を超えるとインフレといわれていますが、その水準をかなり超えてしまっています。
なかでも大きいのは家賃の上昇です。
家賃はコアCPIの4割強を占めており、影響が最も大きいからです。
その家賃の動きをみますと、急上昇していますね。。
これが収まらない限り、CPIの急速な低下は期待できないわけです。
ゴールドはETFで購入可能。金ETFで一番定番なのはSPDRゴールドシェア(GLD)
実は家賃には1年早く動きがつかめる先行指標があります。住宅価格です。
家賃がなぜ上がるか考えてみましょう。
それは住宅価格が上がり、家を買うためのコストが上がるからですね。
住宅価格、つまりコストがあがると、それを家賃に転嫁する動きが出るわけです。
ポイントは住宅価格が上がってから1年ぐらいして家賃があがることです。これ重要です。
つまり住宅価格をみていると、大体一年先の家賃の動きがわかってしまうわけですね。
住宅価格はケースシラー住宅価格指数というのでわかります。
(ちなみに「ケースシラー」と呼ばれるのは、ケースさんとシラーさんという経済学者が考えたからです)
2009年~2010年の動きをみると明らかに1年遅れて連動してますね!
ケースシラー住宅価格指数は2020年7月から上がり始めてて、2021年7月にCPIも上がっているんです!
まさに1年先を読む!というやつですね。
実は住宅価格はすでに2022年4月からピークアウトしています。
ということは家賃は2023年春ぐらいからピークアウトが始まる可能性が高そうです。
インフレの本格ピークアウトは2023年春?ケースシラーの動きを今後もみよう
まってください!3つほど気を付けるポイントがあります。
1つ目は2022年4月から住宅価格の伸びはピークアウトしていますが、まだまだ高いことです。
つまり住宅価格が今後も下がるかをよく見ておかないといけません。
2つ目は2022年春にインフレが本格的に下がってきても、2%まで下がるには時間がかかることです。
2%まで低下する道筋が見えてこないとFRBも利下げはできない可能性があります。
3つ目は株価の先見性です。
インフレが下がり始める前から、株の投資家は「これからインフレは下がるから、早めに株を買おう」と考えて、株価が上がることがあります。
ピンポイントで株価の底を当てるのは難しいので、2023年前半にかけてちょっとずつ株は買うのがよいかな、、と今は考えています。
もちろん、インフレ以外にも株価に与える影響はあります。
今後の経済の動き、投資家の動きで柔軟に切り替えることが大事かな・・と思っています。
はじめての方は、株式投資を小額で練習することをおススメします!
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
家賃から考える米国株の買うタイミングのイメージがわきましたでしょうか?
ただ、どんなに勉強しても株式は実際に購入してみないと実感がわきません。
100度の机上の勉強より、1度のトライです。 成功した投資家はみなそういいます。
少額で練習をしてみて、慣れてきたら増やしていくことをおススメします。
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