朝起きた時や夕方、寝る前など肌寒くなることがあります。そういう時は体の中から温める飲み物を飲んで、冷え性対策をしましょう。特に体を温める飲み物として有効なものを紹介します。
目次
体を温める飲み物① ショウガ(生姜)入りの飲み物
体の中から温める飲み物では生姜入りの飲み物がおススメです。生姜に含まれているショウガオールという成分が、冷えによって滞りがちになった血液の流れをよくして、体のすみずみに血液を行き渡らせ、ポカポカと温めるとされています。
さらに血行を促すことによる鎮痛作用も注目されており、冷えからくる関節炎などにも効果があるようです。
生姜に含まれる成分はもともとジンケロールというのですが、80℃以上に加熱すると温め成分であるショウガオールに変化するとされています。そのため、生姜をお湯で溶かして飲むことが効果的です。生姜スープなどがおススメです。
ただし、ショウガオールは冷めてしまうとジンケロールという成分に戻ってしまうので、暖かいうちに飲むことをおススメします。
体を温める飲み物② ゆず入りの飲み物
ゆず入りの飲み物も体を温めるのに有効です。ゆずの皮には「ヘスペリジン」という血行を改善する成分が含まれております。血行が改善すると、血液だけでなく温度も末梢血管まで運ばれ、体が温まるのです。またゆずの皮には「リモネン」という成分も含まれていて、体を同様に温める作用があります。
ゆず湯で体が温まる理由も、ゆずの皮から出るこの「ヘスペリジン」や「リモネン」などの成分が抽出されるためです。
ゆずの皮を煎じた飲み物は体を温めるのに非常に有効です。ゆずとしょうがを一緒にとれるような粉末ドリングもありますので、ぜひ飲んでみましょう。
体を温める飲み物③ レモン入りの飲み物
レモンも皮に体を温める成分があり有効です。レモンの皮にはゆずの皮にも含まれている「リモネン」という成分も含まれていて、体を温める作用があります。
レモンはもともと美容成分や風邪予防としてのビタミンCが豊富に取れることで注目されますが、体を温める作用もあるので、ゆずやしょうがなどと合わせて飲むと効果的です。
体を温める飲み物④ ほうじ茶
ほうじ茶は緑茶を焙煎してできるお茶ですが、体を芯から温める成分がありおススメです。
焙煎されることで「ピラジン」という香り成分が抽出されるのですが、この「ピラジン」が血行を改善し、体を温める作用があるとされています。
またほうじ茶は焙煎することでカフェイン含有量を減らすため、妊婦の方にも飲みやすい商品です。
体を温める飲み物⑤ ココア
ココアも体を温めてくれる飲み物としておススメです。ココアの苦み成分である「テオブロミン」という成分は、血行促進作用があり、体を温める効果が期待されます。
このテオブロミンはカフェインと同様に覚醒作用があるのですが、カフェインほど興奮作用などが強くはなく、その点でも効果的です。