こんにちは、たりくんです。
米国経済は2023年1月現在で思ったより堅調で、景気後退避けられるんでは??との声も聞こえてきました。
ただ、現実はそんなに甘くない。景気後退は2023年に起きるとみています。
景気後退が本当に起きるとみている理由、深刻な景気後退かどうかを見極めるポイントをお伝えします。
まとめ(ざっくりいうと・・)
- 2023年の景気後退は避けられず
- 低い貯蓄率・消費者ローン拡大が危険信号
- 金融システムリスクは今のところ可能性小。FSIをチェック要
- 米株は景気後退を織り込むまでは慎重スタンス。急落時が買いチャンス
目次
米国:景気後退確率は急上昇。2023年の景気後退は避けられず
米国経済は2022年は思ったより堅調で、年末商戦も思ったより堅調でした。
ただ、景気後退は足元まで忍び寄っています。
セントルイス連銀が今後1年以内に景気後退するかどうかを示す、景気後退確率というのを公表しているのですが、すでにリーマンショック・ITバブル前の水準を超えています。
つまりかなりの角度で2023年は景気後退になることを示唆しています。
低下した貯蓄率、消費者ローンの拡大も危険信号
景気後退が起きる兆しはほかにもあります。
米国の貯蓄率はコロナ後に現金給付で急上昇しましたが、現在は2005年以来の低水準になっています。
貯金を食いつぶして消費をしているという状況を示唆しています。
さらに、消費者の借金(消費者信用残高)は近年になく増加しています。
ローンもいつまでも増やせない(消費者の信用力が落ちればもう貸せなくなる)です。
貯金を食いつぶし、ローンも借りれなくなれば、消費を落とさざるを得なくなります。
米国で見られる典型的なパターンです。
普通の景気後退は起きる、その時期は近い、とみるべきでしょう。
金融面のストレスはまだ強くない(=銀行破綻連鎖リスクは現時点では小)。だが・・
通常の景気後退か、深刻な景気後退に陥るかは金融破綻につながる恐れが高まるかがカギです。
その点で、金融機関へのストレス度合いを示すFSIが参考になります。
現時点ではFSIはそこまで上がっていません。
ただ、過去の傾向上、上がるときは一気に上がるので目配りをしましょう。
以上を踏まえると、景気後退にはなる可能性が高く、相応に影響は出るが、金融システムリスクまでには至らず、という評価になるのかな‥と思います。
以上を踏まえた株価はいったん景気後退を織り込み、年前半は厳しいとみています。
その後は景気回復や利下げ期待の高まりから年後半か来年に回復という見立てです。
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なお、経験上どんなに勉強しても、株式は実際に購入してみないと実感がわきません。
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